「女王の教室」最終話: たつやくんのブログ

「女王の教室」最終話 ― 2005年09月19日 11:51

あー、遂に終了してしまいました。女王の教室。

思えば「瑠璃の島」と同じ時間帯という理由だけで録画を予約していただけなのに、こんなにハマってしまうとは予想もしていませんでした。

当初から番組に対して批判が多く、加えてスポンサーからのクレームも追い打ちとなって、脚本が書き換えられたなど色々な憶測が飛んでいますが、ほぼ私の想像通りの最終話でした。概ね最終話はご都合主義、予定調和となって大半の視聴者は安堵＝満足する訳ですので。　最後は怪しげな教頭（でもある意味この教頭のスタンスが実社会では標準的でしょう。）でさえ良い人化していたし。

児童や先生達が真矢の教育に対しての情熱と信念を知ることで、急速に良い先生化していったところは、全１１話という限界とも思いますので、ここはまあ善しとしましょう。　しかし、やはり目的が手段を正当化してしまっている点は、諸手を挙げて誉められたものではありません。

けれど、まあ、目くじらを立てるというよりも、きちんとその目的を咀嚼した上でエンターテイメントとして観る範囲では、かなりの傑作かと思います。　特に親子で観る場合、真の目的の部分についての補完は必要ですね。　病床に伏した真矢自身「自分が素晴らしい教師なんて一度も思ったことはありません。」という言葉が一応の補完になってはいますけれどね。　それに後半は随分と説明的になっていたし。

真矢の家、凄いボロアパートでした。それと整然とした書物と児童の資料の山。この対比が凄いですね。　１日２４時間中児童への教育に傾注していることを端的に表したかったのでしょうけれど、真矢の衣裳を収納するワードロープさえ無かったですね。寝具はどうしてんの？などとどうでも良いツッコミをついつい入れたくなります。

目的が手段を正当化してしまっている点、こうした私生活でのバランスの悪さは、必ずしも真矢という人を完璧な人間と描いていないですし、視聴者にとってはむしろこの不器用さがなんとなく愛おしさにすり替えられていくことが楽しいのですよね。

それにしても、真矢に会いたいがために、援助交際もどきの画策をするとは、さすがに今どきの小学生です。そしてこの時期女子と比較して精神年齢が低い男子ならではの軽薄さです。　しかし、また、その思慮の浅さに対して警告を促しているところも、メッセージ性を感じられます。　そして真矢の登場！まるで「ごくせん」ですね。台詞もそのもの。♪チャーンチャカチャーン　チャチャチャ　チャーンチャチャーン！

真矢の教育に対しての情熱を知った並木先生、一言が光っていました。「大人がカッコ良くないから子供がグレるんです。」どこかからのパクりという説もありますが、確かに今の大人は、もちろん自分自身を含めてだらしない。　ややもするとＰＴＡだの児童に対しても迎合するような現代の小学校教育。でも、四半世紀の前の教育は、７割がたは真矢の教育方針と同じでした。

私としては、真矢の方法論で非難されるべき点は、児童の秘密を暴くこと、泥棒したことを暴露されたくなければスパイになるようにと持ちかけたこと、努力したにも関わらずダンスに参加させなかったことですね。その他は程度問題の大小はあれども、どこの小学校でも当たり前の教育の範疇でした。

「子供達に学力や貧富の差のある難しい環境だからこそやり甲斐があると思わないのですか？　皆さん。」真矢が公立の小学校に固執する姿勢は良いですね。進学率の向上で台頭してきた受験対策一辺倒の私立校の教諭や、体たらくに陥っている公立校の教諭に聞かせてやりたい言葉です。

私は和美などには、当初は正直じれったさも感じたくらい感情移入は出来ませんでしたが、そんな和美も強くなって別人のようになりました。利発そうな進藤さんも良い。でも、恵里花は最後まで好きになれなかったな。ああ、あと桃はなんであんなに歌が上手いのでしょうか。演技も上手いけれど。実年齢は９歳とか！

私としては、第１０話がピークだと思いましたが、それでもとても楽しめた余韻の残る最終回でした。続編というよりスペシャルで年に１回×３くらいの頻度で放映してもらいたいです。

「野ブタをプロデュース」は、まず観ることないでしょう。

_ Ushi-new-Taro ― 2005年09月20日 08:18

はじめまして。
先日はコメントありがとうございます。

製作者のこだわりが感じられる、良いドラマでしたね。

指摘されている、阿久津先生の横暴は、まぁドラマ上で一度として、やり方が正しいとは言ってはいないと記憶していますので、僕はギリギリセーフかなと思いました。
『（やっていることは無茶だが）本当は良い先生なんじゃないか？』
というような台詞の、括弧の部分ですね。

あと、僕の解釈としては阿久津先生というキャラクターは、社会に出た時の障害という比喩的存在だと思ったので、社会に出たら、まぁそいういうこともあるだろうなと思いました。
例えば、トイレに行かせないとか、秘密を握られてゆすられたりだとか、役者なら努力してもダメなら舞台に上がれないとか・・・。

そういった意味で、現実社会に出て色々な嫌なこと、悪意があるけれど、それにどう対応するかという主題を感じました。（教育論よりもですね。）
もちろん、小学校６年生に１年間でやるという無茶はありましたが、このことで強烈なインパクトを視聴者に与えることは出来たと思います。

何にせよ、ドラマで問題提起された事にネット上で議論を交わすのは面白いムーブメントだと思いました。
もちろん、悪意のある発言は良くないですが。

_ jonn3 ― 2008年02月27日 11:32

_ jonn1 ― 2008年02月27日 11:32

_ jonn2 ― 2008年02月27日 11:32

_ jonn1 ― 2008年02月27日 11:33

_ jonn2 ― 2008年02月27日 11:33

_ jonn3 ― 2008年02月27日 11:34

_ jonn3 ― 2008年02月27日 11:34

_ jonn2 ― 2008年02月27日 11:34

_ jonn3 ― 2008年02月27日 11:35

_ jonn3 ― 2008年02月27日 11:35

_ jonn2 ― 2008年03月15日 14:15

_ jonn3 ― 2008年03月15日 14:16

_ jonn2 ― 2008年03月15日 14:18

_ jonn3 ― 2008年03月15日 14:19

※コメントの受付件数を超えているため、この記事にコメントすることができません。

<< 2005/09 >>
日	月	火	水	木	金	土
				01	02	03
04	05	06	07	08	09	10
11	12	13	14	15	16	17
18	19	20	21	22	23	24
25	26	27	28	29	30