寄席2005年11月26日 23:54


今日は上野は鈴本演芸場にて初めて生の寄席を見て来た。

私は少々認識不足だったのだけど、寄席ってちょっとしたブームなのね。
500人の客席は満席で、立ち見が30名ほどの盛況ぶり。
私の席は最後列。待ち人来たらずで、隣席をキープしているのがちょっと心苦しい。

「ここいいですか?」
「すみません。人が来るんです。」
これの繰り返し。

待ち人と合流出来たのは、開演一時間後。
ちょっとした安堵感。

一般企業は年功序列は崩壊したと言われて久しいが、やはりこの世界は年功序列。
いや、中にはやはり若くして素質と才能のある人もいることだろう。
しかし、客観的に見て、若い噺家はパワーはあるが最後列の私のところまでは
聞き取りにくい。っていうか伝わってこない。魂が。

滑舌の悪さが指摘出来るのと、話す速度、間の取り方、これがやや独善的なんだな。

それと客席のパワーが凄いな。待ち人と反対側の私の隣に座っていたおばちゃんは
やたらウケていたんだけど、その都度その隣の旦那にオチが分からなくて訊いていた。
なんなんだよ。

大トリ(という表現で良いのかな)は三遊亭圓歌。
私は大正テレビ寄席を辛うじて憶えている世代。一応、歌奴の時代から知ってはいた。
今日の「中沢家の人々」という十八番らしいネタは、ビートたけし、立川談志、
毒蝮三太夫を彷彿とさせるものがある。

年寄りが年寄りに毒づく。かつてはタブーだったのだろうけど、今は昔。
十分に今の若い人にも通じるんじゃないかな。

それにしても、日頃テレビで若手芸人のギャグなどを見慣れている私なんかは
テロップなんぞに笑いを補完されているから、こうしたものに対しては
少しだけ敷居が高く感じた。

途中の色物が単純明快で、ここでもちょっとした安堵感を感じた。

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