健康診断2005年08月30日 23:40

江戸時代の人は一日二食だったという。夕食も現代人の時間帯に比べれば随分と早かったことだろう。そういう意味では、朝食はまさにブレイクファストである。

今朝は朝食抜きだ。三度三度食事をする私にとっては、なかなかきつい。でも年に一度の健康診断なので仕方ない。

まずは採便。二回採取で前日と当日のものがベストと言われている。昨日のうちに二回してしまった(採取はうち一回分のみ)ので、今朝は家でもよおす気配がなく、会社のトイレで10分粘った。体感時間は30分だったが、これで少しは体重も軽くなっただろう。

ほやほやの採便(と言っても超微量)を渡し、問診票に記入、その後トイレで検尿なのだが、さっきトイレで頑張っていたので、さすがに出なかった。なんとか捻出。が、微妙に規定量に足りず。

トイレから戻って、身長・体重測定。私はここ一年で3kg体重が増えた。三年半前の私の人生における体重ピーク時には、正確に計測していなかったので(というより体重計に乗りたくなかった)どれくらいあったのかは不明であるが、推定87kgはあった筈である。それを63kgまで半年間強で落とした。一念発起で始めた一日10,000歩のウォーキングが功を奏したのだった。もちろん、多少のカロリーコントロールも行った。しかし、63kgを二年間維持した体重も、最近はリバウンド気味。何せよく食べているから。一食しか抜かない私の躰は見事に66.3kgの重さを示し、家での計測と変わらなかった。まあ、いい。

視力検査。ここは毎回両眼とも1.5である。正直、小さい字(正しくは形か)はぼんやりしか見えないけれど、何故か当たってしまうのだ。まあ、これもいい。

続いて血圧測定。私の家系は高血圧系。それでも体重を落としたため、通常の範囲を維持している。昨年は上が120、下が83と下がやや高めだった。それが今回は、上が106、下が60!「いつもよりだいぶ低いんですけれど。」「大丈夫ですよ。」「いや、ちょっと前にダイエットで20kgくらいは落としはしましたが、もともとは血圧は高い方なので今回は低すぎるのですが。」「それは凄いですね。それじゃあ、もう一度計りましょう。  ・・・・・・  ああ、だいたい同じですね。」「・・・そうですか。ありがとうございます。」でも解せない。

内科検診。今日はオバちゃん先生だ。以前、オヤジのセクハラ医師がいたらしいが、そいつはクレームでもついてクビになったのだろうか。オバちゃんはあっさりとした診察である。

心電図。吸盤をつけられた時に、ピクッとしてしまう。ちょっと恥ずかしいが、これもまあいい。

続いて眼底検査。これはあっさり。

採血。今日の採血のおねえさんはテクニシャンだった。痛くないし何よりも手際がよい。後になって思ったのだが、その時は全く無意識だったが、採血中に握っていた右手がおねえさんの胸に触れていたような気がする♪

最後はレントゲン。胸部レントゲンはまだいい。問題は胃部のレントゲンだ。発泡剤を飲まされ「げっぷはしないで下さいね。」ときた。これはたらふく焼きイモを食べて「おナラをしない下さいね。」、激辛のチゲを食べて「水を飲まないで下さいね。」と同義語である。実は、小さなげっぷを二・三回いや四・五回した。もちろん検査技師にはバレないように。続いてメインイベントのバリウム。検査技師のおにいちゃんは「ゆっくりで良いですよ。」と言ってくれたが、ゆっくり飲んでいては気持ち悪さが増幅される。一気にしかし微妙に底に残して飲み干した。

胃部レントゲンのイヤなところは、この気持ち悪い状態で、検査技師の指示に従い、右だの左だの自分でぐるりんぐるりん躰を回転させることである。昨年初めてこの検査を受けて、検査技師の矢継ぎ早の指示に(乗せられる台もぐるりんぐるりん動くのだ)左右が分からなくなり、ちょっとだけ自己嫌悪になっていたのであった。今年は私の前の同期のIくんの動作をよーく観察していた。なので、規定の時間で終わったはずである。

最後にバリウムを体外に出すために下剤を渡されたが、バリウムを体内に残しておくと、後々酷い目に遭うらしいので、速攻で飲み、尚かつペットボトルのお茶をガブ飲みした。お陰で二時間もしないうちに反応してくれた。

健康診断は、数値で結果が出ることと、気持ちが悪いことをさせられることで、受診前はちょっとユーウツになるのだが、とりあえず今はほっとしている。